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【パーキンソン病の食事の自助具】 自分で食べる力を支える自助具(食事補助アイテム)の活用術

自分で食べる力を支える自助具(食事補助アイテム)の活用術

「最近、食べこぼしが増えて、自分で食べるのを諦めがちになっている…」

パーキンソン病のご家族を介護する中で、このようなお悩みはありませんか?

手のこわばりや動作의遅れが出始めると、箸やスプーンを使い続けることが苦痛になり、食事の量が減ってしまうことがあります。しかし、「すべて介助する」のではなく、「食事補助アイテム(自助具)」を上手に活用すれば、ご自身の力で食べ続けることができるかもしれません。

今回は、パーキンソン病の方の「自分で食べたい」という気持ちを支える、自助具の選び方をご紹介します。

1. 持ちやすいカトラリー「スプーン」と「フォーク」

パーキンソン病による握力の低下や手首の動かしにくさがある場合、専用のカトラリーを使うことで負担を大きく軽減できます。

  • 太めのグリップ:細い柄を握り続けるのは疲れます。持ち手が太いスポンジ状になっているものは、軽い力でしっかり握れます。
  • 角度がついたスプーン:手首をひねって口に運ぶのが難しい方には、最初から口に向かって角度がついているスプーンが適しています。
  • 滑り止め付きの箸:箸を使いたい方には、手元や先端に滑り止め加工が施されたものがおすすめです。
  • クリップ箸:箸がクリップで固定された補助箸です。箸先が自動で開くので操作しやすいです。

2. こぼさずすくえる「食器」と「滑り止め」

片手で食事をする場合や、細かい動きが難しい場合は、食器にも工夫が必要です。

  • 縁が高めの皿・深めのボウル:お皿の内側が反り返っているものを選ぶと、食べ物が外に逃げず、スプーンで簡単にすくい上げることができます。
  • 滑り止めマット:食器の下にシリコン製の滑り止めマットを敷くだけで、お皿が動かず安定して食べられます。
  • 色のついた食器:白いご飯を白いお茶碗に盛ると見えにくいことがあります。内側に色がついた食器を選ぶと、食べ物を認識しやすくなり、食べ残しを防げます。

3. むせないための「ノーズカットコップ」

普通のコップで飲み干そうとすると、顔が上を向き、首が後ろに反ってしまいます。この姿勢は空気の通り道である「気管」が開き、誤嚥(ごえん)のリスクが高まります。

  • ノーズカットコップ:縁の鼻が当たる部分がU字(三日月型)にカットされているため、あごを引いた安全な姿勢のまま飲むことができます。

道具は「できること」を増やすパートナー

「特別な道具を使うなんて…」とためらう必要はありません。食事補助アイテム(自助具)は、難しくなったことを補い、ご本人の「自分でできた!」という自信を支える心強いパートナーです。

介助するご家族の負担も減らせますので、ぜひ取り入れてみてください。

草野 由紀
筆者情報

草野 由紀

言語聴覚士

保有資格:NST専門療法士、日本摂食嗉下リハビリテーション学会認定士、がんのリハビリテーション研修修了

1993年神戸総合医療専門学校卒業。主に急性期病院にて言語聴覚士として勤務したのち、2025年NSイノベーションズ株式会社に入社。Enjoy Eatingプロジェクトの一員として活動。

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