お口のケア用品、ドラッグストアにたくさん並んでいてどれを選べばいいか迷いませんか? 実は、お口の中の表面積のうち、歯が占める割合はわずか25%、残りの75%は「粘膜(頬の内側や上あごなど)」です。そのため、歯ブラシだけでケアを済ませるのは、お部屋の4分の1しか掃除していないのと同じ状態なのです。
今回は、正しいケア用品の使い分けを解説します。
1. 「歯がある部分」のケア用品
基本は「歯ブラシ」ですが、歯と歯茎の境目に45度の角度で当てて小刻みに動かす磨き方が効果的です。1本だけぽつんと残っている歯や、細かい隙間を磨くには、毛先が小さくまとまった「ワンタフトブラシ」や「歯間ブラシ」を組み合わせることで、清掃効果がアップします。
2. 「歯がない部分と粘膜」のケア用品
歯がない部分や頬の内側、舌、上あごなどのデリケートな粘膜には、「スポンジブラシ」や「口腔ケア用ウェットティッシュ」を使用します。スポンジブラシを使う際は、水で湿らせた後に指先でしっかり水分を絞り、奥から手前へ優しくなでるように汚れを拭き取ります。水分が多いと誤嚥(ごえん)の原因になるため注意が必要です。
3. うがいができない場合の工夫
パーキンソン病で飲み込む力が弱く、うがいがおぼつかない方に、無理にブクブクうがいをさせると誤嚥の危険があります。その場合はうがいをさせず、口腔ケア用ウェットティッシュやガーゼ、スポンジブラシで汚れと水分を丁寧に拭き取る方法に切り替えましょう。
お口の状態に合わせた「道具のカスタマイズ」を
お口の中は日々変化します。歯があるか、粘膜の汚れはどうか、うがいができるかといった状態に合わせて道具を使い分けることが、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を防ぐ鍵となります。どのような道具を選べばよいか迷った際は、歯科医師や歯科衛生士に相談し、その方に最適なケア用品と使用方法のアドバイスを受けましょう。
