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【パーキンソン病の口腔ケア】上あごの「こびりついた汚れ」を安全に落とす裏ワザ

【パーキンソン病の口腔ケア】上あごの「こびりついた汚れ」を安全に落とす裏ワザ

お口の中のケアをしているとき、上あごなどに黄色や茶色の「カサブタ」のような汚れがべったり張り付いていることはありませんか?放置すると細菌が異常繁殖し、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の重大な原因になります。しかし、無理に剥がすのは非常に危険です。

1. 絶対に「ゴシゴシ」擦ってはいけない

カサブタのようなものの正体は、剥がれ落ちた粘膜(頬の内側や上あごなど)や乾燥した唾液(だえき)、食べカスなどが堆積して固まったものです。これが粘膜に強固に付着しているため、乾いた状態で無理に歯ブラシなどで擦り落とそうとすると、内側の粘膜まで傷つけて痛みや出血を伴います。また、傷ついた粘膜から細菌が入り、新たな感染を起こすことがあります。

2. プロが実践する「徹底的な保湿と放置」

安全に取り除くための合言葉は「徹底的な保湿」です。まずはカサブタ全体を覆うように、口腔ケア用の保湿ジェルを薄く塗布します。そして最大のコツは、すぐに取ろうとせず「2分から3分ほど放置して待つ」ことです。これにより、カチカチの汚れがふやけて浮き上がってきます。

3. スポンジブラシで優しく絡め取る

汚れがしっかりふやけたら、水で濡らして固く絞ったスポンジブラシやガーゼを使い、優しくなでるように拭い去ります。もし一度で全部取りきれない場合は、決して無理をせず、数回(あるいは数日)に分けてケアを行いましょう。

「潤い」から始める、痛みのないケアを

こびりついた汚れを見つけると「早く綺麗にしたい」と焦りがちですが、「まずは潤して、待ってから取る」という手順を守ることが、お口の粘膜を傷つけないための鉄則です。しかし、出血しやすい状態であったり、お口の中に別の傷が隠れている場合もあります。ケアが難しいと感じた時は無理をせず、歯科の医師や歯科衛生士に専門的なケアを依頼しましょう。

前山 由起子
筆者情報

前山 由起子

歯科衛生士

保有資格:大阪ライフサポート協会BLSコース、日本メンタルヘルス協会の基礎心理カウンセラー、医科・歯科の医療事務

一般歯科・矯正歯科・病院歯科での約20年の経験を活かし、歯科衛生士養成所の教員として歯科衛生士教育に携わる。その後家族の介護を通じて、口腔ケアの大切さを実感し訪問歯科に従事。口腔ケアだけでなく摂食嚥下分野についても関心が高く、Enjoy Eatingプロジェクトに参画。

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