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【パーキンソン病の食事】動作と飲み込みをスムーズにする!食前の「嚥下リハビリ」

【パーキンソン病の食事】動作と飲み込みをスムーズにする!食前の「嚥下リハビリ」

食事の前にむせたり、飲み込みにくそうにしていませんか?食べるという行為は、のどや口の周りの40個以上の小さな筋肉をフル活用するスポーツのようなものです。

いきなり食べ始めるのは、準備運動なしで走るようなものであり、食前に簡単な体操を行うことが非常に重要です。今回は、筋肉の緊張をほぐし、飲み込みのスイッチを入れるための簡単なリハビリメニューを解説します。

1. リラックスと「パタカラ体操」

まずは土台作りとして、深く深呼吸をしてから首を左右にゆっくり回し、肩を上げ下げしてリラックスさせましょう。首や肩が固まっていると、のど仏がスムーズに上がりません。

次に、口と舌の動きを鋭くする「パ・タ・カ・ラ」発声を行います。

  • 「パ」:唇をしっかり閉じる力を鍛えます。
  • 「タ」:舌の先を動かす力を鍛えます。
  • 「カ」:舌の奥を持ち上げ、気道を閉じる力を鍛えます。
  • 「ラ」:食べ物をまとめる舌の動きを鍛えます。

2. 飲み込む力を鍛える「嚥下おでこ体操」

飲み込む瞬間のパワーを高めるには、「嚥下(えんげ)おでこ体操」が効果的です。

自分の額に手を当てて、手と額で押し合いっこをします。おへそを覗き込むように強く下を向くことで、のど仏を持ち上げる筋肉が鍛えられ、食道の入り口が開きやすくなります。

3. いざという時の「咳払い」の練習

万が一、食べ物が気管に入りそうになった時に備えて、誤嚥した物を自力で吐き出す力をつけておくことも大切です。

大きく息を吸って止め、「エッヘン!」と力強く咳払いをする練習(咳嗽訓練)を日頃から行っておきましょう。

毎日の準備運動が「安全な一口」を守る

食前のたった数分のリハビリ習慣が、筋肉の緊張をほぐし、誤嚥を防ぐための大きな盾になります。できる範囲で、毎日の食事前に取り入れてみてください。

しかし、飲み込みの状態や疲れやすさは人によって異なります。無理をせず、言語聴覚士や理学療法士といった専門職に相談し、ご本人に最適なリハビリのペースや方法を見極めていきましょう。

草野 由紀
筆者情報

草野 由紀

言語聴覚士

保有資格:NST専門療法士、日本摂食嗉下リハビリテーション学会認定士、がんのリハビリテーション研修修了

1993年神戸総合医療専門学校卒業。主に急性期病院にて言語聴覚士として勤務したのち、2025年NSイノベーションズ株式会社に入社。Enjoy Eatingプロジェクトの一員として活動。

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