医療的ケアを学べるリヤンド-絆-栗東で、介護職が経験できること
デイサービスやグループホーム、老人保健施設、特別養護老人ホームでの介護職経験を経て、2023年9月にリヤンド-絆-栗東に入職。介護職歴は約10年。
<目次>
・リヤンド-絆-栗東に入職した理由
・多職種連携から学べること
・経験が浅くてもチャレンジできる職場
介護の仕事を始めたきっかけ
介護の仕事を始めるまでは、工場勤務の仕事に就いていました。知り合いがデイサービスで働いていたことがきっかけで、一度ボランティアとして働かせていただく機会がありました。以前から周りの人で「介護職に向いてるよ」と言ってくれる人はいたのですが、当時の私は介護のお仕事に対して「高齢者の方々との関わりが業務的になってしまう」というイメージを持っていました。ところが、デイサービスでのボランティアを経験して、そのイメージは間違っていたことに気付きました。
そちらのデイサービスでは自立支援の考えのもと、ただ単に身の回りのお世話をするのではなく、楽しくお話をしたり歌を一緒に歌ったり、活動を通して“できる限りご利用者様の能力を活かして在宅生活を続けていただく”ということを介護職の方々が支えていました。ボランティアで参加していた私にも「楽しかったよ」とご利用者様が声をかけていただいた時に、とても感動しました。その経験から、介護職として働くことを決心しました。
リヤンド-絆-栗東に入職した理由
デイサービスでは、比較的お元気で自立した高齢者の方が多かったのですが、老人保健施設や特別養護老人ホームで働いている時には、ご利用者様の中には何かしらご病気を抱えておられる高齢者の方も多く、お看取りも経験しました。病気に関する知識や医療的なケアについてもっと学びたいと考えていた時に、リヤンド-絆-栗東と出会いました。
リヤンド-絆-栗東は、がん末期の方や人工呼吸器を付けている方・神経難病をお持ちの方など医療依存度の高い方々を積極的に受け入れている“医療対応型サービス付き高齢者向け住宅”です。施設内訪問介護という形で、病気を抱えるご入居者様のお部屋に伺い、訪問看護師や往診医と連携しながら必要なケアにあたります。日常的に医療的なケアが必要な方々に関わらせていただく環境に身を置くことで、介護職員として成長できるのではと考え、入職を希望いたしました。
リヤンドでの訪問介護の役割
リヤンド-絆-栗東のサービス付き高齢者向け住宅には、比較的自立されていて、デイサービス等にも通われているお元気なご入居者様もいらっしゃいます。私たち訪問介護が関わらせていただく方のうち、現状では7〜8割の方が医療対応の方となっており、パーキンソン病等の神経難病の方や、がん末期の方のケアにあたらせていただいています。終末期を迎えておられる方々のケアにあたらせていただく上で、人生の最期の時間をご家族と共に穏やかに過ごしていただけるように、これまで以上に接遇には意識を向けて、より丁寧に接することを心がけています。
またこれから力を入れていくこととして、比較的お元気なご入居者様に対しても、デイルームにお集まりいただいてレクリエーション等を通した集団リハビリに取り組んでいこうとしています。
多職種連携から学べること
これまでの職場でも看護師さんはいましたが、リヤンド-絆-栗東ではこれまで以上に看護師さんと連携する機会が多く、病気・病態についてのことやお薬のこと、またターミナルケアにおいて大事なことなど、ご入居者様に一緒に関わらせていただく中で学ばせてもらっています。
訪問看護・訪問介護・居宅介護支援事業所・デイサービスと、複数の事業所が併設するリヤンド-絆-栗東だからこそ学べることは多いのですが、職種間・部門間の連携がしっかりと取れていることが重要になります。他職種との連携・コミュニケーションを積極的に取っていける方に、是非来ていただけたら嬉しく思います。
その時その時を大切に寄り添う
リヤンド-絆-栗東は、医療依存度の高い方々が人生の最期の時間を、ご自宅に近い環境でご家族と一緒に過ごしていただける場所です。だからこそ、私たちがご入居者様と関わらせていただく時間も、“限りある時間”だということを忘れてはいけません。
私自身、初めの頃はなかなか心を開いて下さらなかったご入居者様が、時間を重ねて少しずつ信頼関係が築けてきたと思った矢先にお看取りしなければならない経験をしました。とても寂しく辛い経験でしたが、改めてその時その時を大切に、決して自分本位にならず、ご入居者様に寄り添い思いやる心を持って接する大切さを学ばせていただきました。
経験が浅くてもチャレンジできる職場
医療的なケアが求められる職場ではありますが、介護スタッフ達の中にはまだまだ介護職として経験が浅い人も多く、みんなで分からないことや悩みを共有し合いながら、なんでも相談し合って進めていける雰囲気・関係性があります。私と同じように、もともと介護の仕事に少し興味があって、子育てが落ち着いたから介護職にチャレンジされた方もいらっしゃいます。
働き方も多様で、日勤・夜勤もされる正社員の方だけでなく、夜勤だけ・日勤だけといったパート勤務の方、1日5〜6時間の時短勤務の方が活躍されています。お子様がまだ小さい方、年齢的に体力に自信がないという方が、働ける時間帯を選択して勤務をしてくれています。
残業はほとんどなく、ワークライフバランスを保って働いていただける環境だと思います。
入職後のフォロー
1ヶ月ぐらいは同行してもらって、仕事を覚えていただく形を取っています。勉強会も月に1回やっていけるように準備しているところです。看護師さんも職種の壁なく、積極的にコミュニケーションを取っていただけるので、分からないことは聞けば丁寧に教えてくれます。医療的なケアについても、働きながら学んでいってもらえたらと思います。入職したばかりだと、何かと不安はあると思うので、職員同士が常に話し合える・なんでも相談し合える環境を作っていけたらと思います。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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2023年7月にリニューアルオープンしたばかりの医療対応型サービス付き高齢者向け住宅『住宅型ホスピス』です。その人らしい人生の最期に関わっていくことができる、ご入居者様・ご家族とのつながりをしっかりと感じられるリヤンド-絆-栗東で、あなたも一緒に働きませんか?