一度、訪問看護から病院に戻った私が施設内訪看のリヤンドに飛び込んだ理由
訪問看護師 田中
看護師免許を取得後、急性期病院へ就職。その後、一度は訪問看護ステーションで勤務するも、自身の経験不足を感じ、再び急性期病院で長く勤務。2023年4月にリヤンド-絆-栗東へ入職。
＜目次＞
・私の看護師キャリア
・私がリヤンド-絆-を選んだ理由
・看護師として成長できる環境
・看護師のあるべき姿を追求できる
私の看護師キャリア
急性期病院で6年ほど勤務した後、もともと興味があった在宅医療にチャレンジしたいと考え、訪問看護の世界に飛び込みました。しかし、訪問看護師として一人でご自宅に伺い、ご利用者様を一人でアセスメントしていくには自身の経験がまだまだ不足していると感じ、1年経たずに急性期病院の方へ戻りました。
急性期病院で勤務していた最初の約6年は、主に整形外科と精神科の病棟での勤務でした。いざ訪問看護師として外に出てみると、自身の学んできた領域が狭く、経験したことのない処置が求められたり、看護師としての引き出しがまだまだ少ないということを痛感しました。外を経験してもう一度急性期病棟に戻ってからは、呼吸器や消化器等内科全般を診る病棟で経験を積み、幅広く疾患・病態について学ぶことができました。
その後、緩和ケア病棟で終末期の看護を経験する機会に恵まれました。ターミナルケアに関わらせていただく中で、“家に帰りたくても、さまざまな理由で諦めないといけない患者さんがいる”ということを改めて知りました。在宅で過ごしたい、その人らしい生活を送りたいという願いを看護師として支えたいという思いが強くなっていた頃に、リヤンド-絆-栗東と出会いました。
私がリヤンド-絆-を選んだ理由
もう一度訪問看護の世界にチャレンジするにあたって、いくつかの訪問看護ステーションを検討しました。その中でリヤンド-絆-栗東を選んだ一番の理由は、私が経験してきたターミナルケアの経験が活かせると感じたからです。リヤンド-絆-栗東は、がん末期の方や人工呼吸器を付けている方・神経難病をお持ちの方など医療依存度の高い方が安心してその人らしい生活を送ることができる “医療対応型サービス付き高齢者向け住宅”です。ここでの訪問看護は、いわゆる施設内訪問看護になります。
一般的な訪問看護ステーションだとオンコールが多いですが、ここでは病院時代と同じく2交替制です。長く慣れた勤務スタイルなので 、私のライフスタイルにも合っていました。
また、ご自宅に看護師が一人で伺う訪問看護とは違い、病棟と同程度の看護師が配置されているのも特徴です。夜勤帯も看護師3人体制なので、一人で不安を抱えることはなく、困ったことや悩むことがあれば周りの看護師と相談しながら判断・対応することができます。ご入居者様を一人の訪問看護師が担当するのではなく、看護師みんなで対応していくので、さまざまな意見や考え方をお互いに共有し合いながら、広い視点で、 “その人らしい生活を支える”より良い看護を追求することができます。色んな経験をしてきて、価値観もさまざまな看護師が一つのチームになってご入居者様に関わっていけることに、私は魅力を感じています。
看護師として成長できる環境
日常的に看護師による処置が求められる場面が多くあります。胃瘻の方への吸引・経管栄養、褥瘡ケア、バルーン管理、在宅酸素や呼吸器の管理、悪性腫瘍を抱える方の疼痛管理など、病院で経験してきたこと・知識を使う機会が日常的にあります。
また、病院とは違って医師が常にいるわけではなく、心電図モニター等の設備もない状況において、看護師の観察力・高いアセスメント力が求められる環境です。連携する往診医の先生に相談はできるのですが、どのタイミングで診てもらうべきか。状態が悪いと感じても病院に救急対応をお願いするべきなのかどうか。そんなにしょっちゅう救急車を呼んでいては、ご本人様・ご家族に負担をかけてしまいます。もちろん安全が一番大切ですが、リヤンド-絆-栗東での穏やかな生活も守ってあげたい。とても難しい判断が求められます。
そうした場面では、一人で悩まずに看護師同士で相談しながら乗り越えていっています。みんなの意見を聞きながら判断をしていくここでの仕事は、とても学びがあります。
看護師のあるべき姿を追求できる
リヤンド-絆-栗東には神経難病を抱えるターミナルの方も多く、“その人の価値観をどこまで大事にできるか”というところで難しさを感じています。
がん末期の方に対しては、人生の最期の時間を穏やかに生活していただけるように、看護師としては苦痛の緩和をしてあげて寄り添っていく。病院でターミナルケアを経験してきていたので、ここに関しては自分としての考え方がありました。
一方で神経難病の方に対しては、ご本人様・ご家族が何を望まれ、生活の中で何を大事にしたいかによって色んな選択肢があり、また看護師の考え方・価値観によっても関わり方の幅はとても広いと感じています。これまで神経難病の方に対する看護の経験が少なかったため、今でも悩むことが多くあります。
リヤンド-絆-栗東は、病院と家の間のような場所。本当は家に帰りたいけれど病気等が理由で難しい方が暮らされています。ご入居者様・ご家族ごとに違った望みや願いがあって、看護師の関わり方もたくさんの選択肢があります。悩みながらもそこに向き合っていくことが、ここで求められる看護師の役割なのかなと今は考えています。
リヤンド-絆-栗東は、一緒に働くスタッフ同士が協力し合って、相談し合える環境です。一人ですべて判断するのではなく、みんなと意見を交換しながら、仕事を進めることができます。
在宅で過ごしたい、その人らしい生活を送りたいという願いを看護師としてどう支えていくか。ここで新しい経験をしながら、あなたの理想の看護を追求してみませんか？
（写真・インタビュー・文：MottoBrand 福井勝雄）
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2023年7月にリニューアルオープンしたばかりの医療対応型サービス付き高齢者向け住宅『住宅型ホスピス』です。看護師の専門性・技術を存分に活かすことができ、ご入居者様・ご家族とのつながりをしっかりと感じられるリヤンド-絆-栗東で、あなたも一緒に働きませんか？
