看護師の専門性を活かして、希望を叶える仕事。思い出に残るケアを
広島県の精神科の病院で看護補助者として働きながら看護学校に通い、看護師資格を取得。約6年間病院で看護師として働いた後、30歳の時にNSパートナーズ株式会社に入職。
<目次>
・リヤンドでの看護師の役割
・ご入居者様、ご家族様、職員も思い出に残るケアを
・働きやすさと働きがいの両立を目指して
これまでのキャリア
看護師資格を取得し、目標としていた看護師にはなれたけれど、30歳を迎える頃、ずっと現場で看護師として働いていくことに漠然とした不安を感じるようになっていました。『看護師しかできない』というのが嫌でした。
看護師の経験を活かしたキャリアの選択肢を模索していたところ、NSパートナーズ株式会社と出会いました。現場での看護師経験を活かしながら、医療機関や介護施設の再建・再生に従事する仕事に興味を持ち、転職を決意しました。その後、静岡で医療対応型サービス付き高齢者向け住宅を新規開設したNSライフ株式会社(NSパートナーズのグループ会社)に入職し、住宅型ホスピス事業の立ち上げに参画。訪問看護事業の運営や経営面について学びました。
2023年1月から、リヤンド仙台太白の訪問看護管理者として住宅型ホスピス事業の立ち上げに携わっています。
リヤンドでの看護師の役割
病院での看護師の仕事は、業務を効率的に回すためにある程度流れが決まっていて、どちらかというと病院・看護師の都合で時間が流れていきます。一方、医療対応型サービス付き高齢者向け住宅であるリヤンド-絆-仙台太白では、一つ一つのお部屋がご利用者様のお家であり、あくまでご利用者様主体のサービスで、ご利用者様の生活・ご家族様の希望に沿った対応が求められます。病院でしか働いたことがない看護師にとっては、当初大きなギャップを感じると思いますが、働きがいもたくさんあります。
当施設では末期の悪性腫瘍を患い麻薬による疼痛管理を必要としておられる方、指定難病を患い定期的な痰吸引や点滴が必要な方などを積極的に受け入れており、日常的に医療処置が求められます。私が看護師の面接させていただく際にも、「今の病院では、患者さんとじっくり関わることができないから」「でも看護師としての技術や知識は、できれば落としたくない」という希望を持って転職を検討されている方が多いなと感じます。そのような方にとっては、希望が叶う働きがいある職場だと思います。
理学療法士監修のリハビリプログラムの導入
パーキンソン病やALSといった神経難病を患うご入居者様の受け入れも積極的に行っています。ご本人やご家族様から「リハビリをもっとやりたい」という声を受けて、会社全体で2023年6月から理学療法士監修の基、リハビリプログラムをスタートし、リヤンド-絆-仙台太白でも神経難病のご入居者様を対象に、訪問看護師が平行棒を使った歩行訓練など個別リハビリを実施しています。まだスタートしたところではありますが、今後リハビリの経過をグラフや図で視覚化して、ご本人やご家族様にもご覧いただいて「少しずつ良くなってきましたね」と評価できるようにしたいと考えています。
ご入居者様、ご家族様、職員も思い出に残るケアを
コロナ禍において病院や介護施設では、まだまだ制限があることが多い。私たちの施設では、ご家族様の希望があれば面会ができ、食事もできるだけ食べたいものを食べさせてあげたい。ご家族から「これが好きだったから、食べさせてあげたい」というお話を伺ったら、連携する訪問診療の医師にも相談した上で、「こういった形でチャレンジしてみましょう」と柔軟に対応したいと考えています。
頸髄損傷で嚥下機能に障害がある方で、痰が一向に減らず、医師の指示で食事が中止になっていたご入居者様がおられました。ご本人は「お腹が空いた、何か食べたい」と言っておられました。そこで、職員の方から「口腔ケアで使うブラシの先にアイスを溶かして付けて、お口の中で味わってもらえるようにしてはどうか」という提案がありました。訪問診療の医師にも相談したところ「ぜひやってあげてください」ということで、ご本人の希望を叶えてあげることができました。終末期を迎えておられる方でもあったため、ご家族様も職員もなんとかして差し上げたいという思いが一つのカタチにできた事例です。私の中でも、ご本人様が大変喜ばれて、何度も希望されていたことが大変印象に残っています。
看護師の専門性を活かして、希望を叶えるお手伝いを
リヤンド-絆-仙台太白で働く職員には、「ご入居者様・ご家族様のご希望にどれだけ応えられるか?」ということを考えながら働いてもらいたい。「この疾患は~~だから難しい」ではなく、「どうすればご希望に少しでも寄り添えるか?」を職員同士で話し合って、希望を何かしらのカタチに変えるサポートをしてもらいたいと考えています。
看護師には医療的な知識・技術を活かして、「この病態だったら、ここまではご家族様の希望に沿ってやってあげられるのではないか」と医師に提案してもらったり。「こういうことができないか?」というアイデアをどんどん挙げてもらえたら嬉しいです。
働きやすさと働きがいの両立を目指して
緊急入院や急変がある急性期病院とは違い、ご入居者様とじっくり向き合える職場環境で、予定をしっかり組んで働くことができます。病院のように、情報収集のために1時間前に出勤する必要はなく、残業もほとんどなく、定時で帰っていただけます。待遇面や働きやすさも満足していただける職場だと思います。まだまだ立ち上がったばかりなので、新しい環境でチャレンジしたい方にも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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