集中治療室で働いていた看護師の私が、住宅型ホスピスを選んだ理由
看護学校を卒業後、約500床の急性期病院に新卒で入職。集中治療室(ICU)、一般病棟、外来で経験を積み、2023年6月にNSリヤンド株式会社へ入職。リヤンド-絆-姉崎の訪問看護ステーションの立ち上げを担当。
訪問看護へのキャリアチェンジ
集中治療室(ICU)に長く勤務していて、人生の最期を迎える方をたくさん看てきました。経験を重ねていくうちに、人の死に対して「本当にこの姿がこの方やご家族が望む事であったのだろうか?」と感じてしまうことが増えていきました。
75歳以上の後期高齢者が急増する2025年問題、その後にやってくる多死社会。介護・医療を必要とする高齢者人口の割合がどんどん増えていくことで、介護・医療体制を維持すること自体が困難になってきます。そういった未来予測の中で、『看護師である私がこれからできることはなんだろう?』と考えた時に、今までの経験を活かして『終末期』というところに意識が向きました。
『病院での治療(キュア)から、生活の質を高める(ケア)に向き合いたい』
そう考え、訪問看護へのチャレンジを決意しました。
病院看護師の悩みの一つとして『患者様やそのご家族に対してゆっくりと時間が取れないこと』もあります。訪問看護では一人の患者様とじっくり向き合うことができ、患者様・ご家族様に寄り添った形で支援ができます。介護やソーシャルワーカーといった他職種との連携により、病院看護師時代とは異なる角度から患者様を支える事ができる点も、訪問看護の醍醐味です。
在宅医療で求められること、そのやりがい
病院では治療をメインとしており、多くの規制の中で様々なストレスを抱えている方がいらっしゃいました。在宅医療においては、積極的な治療ではなく緩和、あるいは在宅で可能な範囲での治療となるため、病院のような規制はなく、患者様やご家族の望むことを実践できるのが一番の魅力です。食事や嗜好品の制限も少なく、趣味なども楽しまれる方も多くおられました。
患者様の望みを一番に考え、多職種で連携し支援することで患者様やご家族の笑顔を多く見ることができました。たくさんの会話の中で、その方にとって何を一番大切にしたいのかを見出し、お手伝いできる楽しみがあると思います。
住宅型ホスピスとの出会い
訪問看護師としてとてもやりがいを感じていた一方で、在宅では医療体制面でどうしても限界があることも痛感していました。そんな時に、NSリヤンド株式会社が全国展開するリヤンド-絆-の『住宅型ホスピス』(医療対応型サービス付き高齢者向け住宅/有料老人ホーム)と出会い、このカタチであれば「その方らしい終末期が叶えてあげられる」と共感し、当社へ入職しました。
リヤンド-絆-姉崎で働く魅力
まだ立ち上がったばかりではありますが、経験豊富な看護師さんがオープニングスタッフとして集まってくれています。竹田施設長も救急医療の現場で経験を積んで来られた看護師です。常に医師が側にいるわけではないため、看護師のアセスメント能力が求められる職場ではあると思います。
「訪問看護は怖い」
「1人だと責任が取れない」
そういった不安をお持ちの方にとっては、リヤンド-絆-姉崎の訪問看護は、困ったことがあればすぐに周りにいる訪問看護師に相談ができる環境です。
「患者様やそのご家族に対してじっくり向き合いたい」
「最期までその方らしい生活を支えていきたい」
大切な人を、大切にできる場所であると思います。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
訪問看護や終末期・ホスピスに少しでも興味がある看護師は、気軽にお問い合わせください。是非施設に見学に来てもらって、私や先輩スタッフに話を聞いていただければと思います!